「無事に試験が終わりました」

先日、1/22に私立高校の受験が行われた。

ちょうどこの日は日曜日で、塾は休講日だったのだが、お昼過ぎに一人の受験生からLINEがきた。

はじめての高校受験で、普段より緊張して当日を迎えたと思う。

気持ちに余裕がない子もたくさんいるだろう。

そのような日に、15歳の子がこういう行動を取れるということにとても感銘を受けた。

「もし自分が高校受験生だったら……」と想像してみたが、とてもではないがそのような行動には至らないと思う。

そこまで精神的に成長できていなかったと思う。

高校受験というイベントは受験する本人のものである。

しかしながら同時に、そのイベントに多くの人が直接的、間接的に関わり、支えてくれたり応援してくれたりしているのだ。

そういうことに気づける感性、視野の広さをこの子は持っている。

そしてそのことに感謝し、行動に移すことができている。

これによってご家庭が日頃何を大切にしているかが分かるし、本人の素質も素晴らしいと思う。

こういう子の人生の一部に関わることができることもこの仕事をしていて本当に有り難いことであるし、非常に誇らしく思う。

塾たるもの、生徒の学力を上げることはもちろん重要なことである。

しかし当塾は、ただ学力のみを追求したいというわけではない。

学力さえ高ければ良い、という考えではない。

勉強以前に、人として大切にしてほしいこと、学んでほしいことも自然と学べるような空間でありたい。

またそういうことを行動で、言葉で、態度で示していける人間でありたいとも思う。

次は県立高校入試。

受験生全員がコツコツ積み重ねてきたことをしっかりと発揮できるよう、指導にあたりたい。