生徒への「お守り」

お守り

生徒たちが塾に来るとき、また授業の冒頭で出席確認をするときに、挨拶や返事の声が小さい子がたまにいる。

私はそういうときに

福永

元気よく挨拶しよう!やり直し!!

と言い直しをさせる。


また、LINEで遅刻や欠席連絡をしてきた子の文面を見て、これは大人に送る文書として不適切、あるいは不十分だと思うことがある。

そういう場合はその子が塾に来てから一緒にLINEの文面を見て、

最初に挨拶を入れましょう。いきなり相手に用件を伝えるのはあまり良くないよ。

遅刻するときは、遅くとも何時くらいには到着します、のように到着時刻の目安を入れましょう。

約束を忘れてすっぽかしてしまったのだから、これからは気をつけます、のような一言を入れよう。

などのように指導する。


テスト勉強会のときにお菓子やドーナツの差し入れをするときに、

福永

今日みたいに何かをもらったときとか、次に相手に会ったときにひとことお礼が言えると感じが良いよね。

といった話をすることもたまにある。


「感じの良い挨拶ができない」「しっかりと返事ができない」というだけで、受験やアルバイトの面接ではもちろん、日頃の人間関係の構築においてもかなり損をすると思う。

本来結べるはずのご縁が結べなかったり、本来うまくいくはずのことに支障が出たりするだろう。

LINEに関しても、「その文面、相手に失礼ですよ。」などと言ってくれる人などほぼ皆無だと思う。

生徒たちが若いときは親切で指摘してくれる人がいるかもしれないが、年齢が上がるにつれて注意してくれる人などほとんどいなくなる。

「あ、この人はこういう人なんだな。」と思われて終わりである。

人生において大事なことなのに、気づかせてくれる機会はどんどん減っていくのだ。


逆に、何かをもらったときにしっかりとお礼を言えるとどうなるだろう。

あげたほうは別にお礼を言われたくてそうしているわけではない。

ただ美味しく食べてもらえればそれで充分である。

生徒たちが喜んでくれたならば、それで目的は達成されている。

でもそのあとに、ほんのひとことお礼を言う子がいたら、やはりそれはそれで嬉しいものだし、また次の機会があればそうしようと思うのが人情だろう。


挨拶、返事、謝罪、感謝の言葉。

どれもほんのちょっとしたことかもしれない。

でもそういうちょっとした違いの積み重ねで、色々なことが良くも悪くも大きく変わる。


進学塾である以上、生徒たちの学力をつけ、志望校合格に導くのが本道であろう。

しかし、学力をつけることができればそれでよいか、学歴を勝ち取ることができればオッケーなのかと言われれば、私はそうは思わない。

人から好かれる

人から可愛がられる

人から応援される

人から教えてもらえる

必要以上に敵をつくらない

こういったことも非常に重要なことだ。

そして生徒たちには、人からそのように思ってもらえるような言動や立ち居振る舞いも身につけてほしいと思っている。


生徒たちにとっては、ときに耳の痛い話もあるだろうし、指摘されればその場では恥をかくことになる。

でも、そういうことの積み重ねが生徒たちにとっての「お守り」になるのであれば、やはり伝えていかないといけないと思っている。

それは彼らの身近にいる大人の一人として、果たすべき役目だ。

ちなみにこういうことを伝えたとき、生徒たちはきちんと私たちの言葉に耳を傾けてくれる。

そして、その子なりに行動を改善しようとしてくれる。

彼らの持つその素直さや行動力は素晴らしいと、実はひそかに感心している塾長なのであった。

この記事を書いた人

塾長
ふくなが

進学塾unitの塾長。数学・英語・理科担当。生徒と保護者、スタッフの笑顔を見るために日々邁進中。基本的にいつも機嫌が良く、無駄に元気。

趣味:将棋(将棋ウォーズ1級)、コーヒーを飲みながらカフェで数学、ダイエット 特技:リバウンド

進学塾unitの塾長。数学・英語・理科担当。生徒と保護者、スタッフの笑顔を見るために日々邁進中。基本的にいつも機嫌が良く、無駄に元気。

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Twitterはこちら R_makes_rb

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