うまくいかないときに大切なこと【若き受験生の悩み】

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ある日生徒から……

少し前のことだが、生徒から勉強の相談を受けた。

生徒

自分では頑張っているんですけど……点数も下がっちゃって……。勉強の仕方も、どうすればよいか分からなくなっちゃいました。

自分では一生懸命に努力しているつもりなのにうまくいかないときがある。

こういうときはとてもつらい。

気分も凹むし、大いに悩む。

もう自暴自棄になって投げ出したくなるときもあるかもしれない。


大人はある程度経験を積んでいるので「そういうこともあるよね。そういうときに腐らないのが大事。」と冷静になることができる。

ただ子どもはまだまだそうはいかないだろう。

「足りないものや、気づいていないことがあるんだよ。」

福永

う~ん、そうか。あなたが言う通り、よく頑張っているよね。私もあなたの普段の様子を見ていて頑張っていると思うよ。でも頑張りが結果につながらないときもあるね。こういうときに大事なことは何か分かる?……というか、こういうときでしかできないことがあるんだよ。

生徒

……?

福永

……それは、自分自身をよくよく見つめ直すことだよ。自分のやり方がどうか。自分のものの考え方がどうか。本当にそれでいいのか、何か足りないことがないか、じっくりと見つめ直すんだよ。物事がうまく行っているときはさ、みんなあまり深く考える必要が無いよね。だってうまく行っているんだから。努力できていなくて結果が出ないときも、『まずは努力してみようぜ』で終わりだよね。

福永

でも努力しているはずなのに結果が出ないときは……やっぱりさ、何か足りないものとか自分でも気づいていないことがあるんだよ。それに目を向けることができるのは、こういうときなんだよ。

生徒

はい。

福永

自分の勉強を振り返ってみて、なにか思い当たることはあるかい?どんな小さなことでもいいよ。

生徒

なんか……、学校のワークを何回も繰り返したりとか……暗記とか、自分がやりやすい勉強をたくさんやっていた気がします。いろんな問題集で練習したり、難しい問題を解いたりはあんまりできていなかったです。

福永

そうなのか。自分でよく分かっているじゃない。じゃあ、そういうことを意識して勉強するだけで、また違った結果になるかもしれないよね。難しい問題を解いたり、ちゃんと理解したりするのって面倒くさい?

生徒

はい、……面倒くさいです(苦笑)

福永

そうかもね。でも、自分が面倒に思っていることの中には、自分が成長するために大切なことがたくさんあると思うよ。……とりあえずさ、今回のテストで一番手ごたえが無かった教科を一緒に解き直そう。一つずつ、ちゃんと理解できているかを確認しよう。

生徒

分かりました!



次の日に英語の補習を行い、一問ずつ確認したところ、やはり理解があいまいなままで終わってしまっていることがたくさん出てきた。

それを解説したあとに、「分からないことをスルーしない」「分からないことをためない」の2点について話した。また、そのためにどういうことをすればよいか、具体的なアドバイスをした。


悩むことができるということ

この子がこのように悩むのは、いや悩むことができるのは、日頃から頑張っていることの証左である。

頑張っているのをそばで見ている私たちとしては、できる限りのフォローをしてあげたいと思う。

面談と補習のあと、いつもの頑張る姿が見られ、授業中も前向きに取り組んでいる。

少し持ち直してホッとしている。

こういうやりとりが気軽にできる空間、関係性を大切にしていきたい。

この記事を書いた人

塾長
ふくなが

進学塾unitの塾長。数学・英語・理科担当。生徒と保護者、スタッフの笑顔を見るために日々邁進中。基本的にいつも機嫌が良く、無駄に元気。

趣味:将棋(将棋ウォーズ1級)、コーヒーを飲みながらカフェで数学、ダイエット 特技:リバウンド

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