あれこれ試行錯誤することの大切さ

試行錯誤

中1数学は空間図形の単元がテストに出題される。

平面と平面、直線と直線、平面と直線の位置関係についての問題を生徒が質問してくれたので、もう一度復習を行った。

たとえばこのような問題である。

「1つの平面に平行な2つの直線は平行である」

「1つの平面に垂直な2つの直線は平行である」

「1つの直線に垂直な2つの平面は平行である」

(例外なく常に)正しいものにはマルを、一つでも当てはまらない状況があるものにはバツをつける問題だ。

平面をノートやプリントに、直線をペンに置きかえて、一つずつ考えさせる。



生徒たちは問題文を読みながら、ああでもない、こうでもないといろいろ手を動かしながら考えている。

「これはマルでは?」と思っている生徒がいたら、となりの子がつくっているノートとペンの状況を見て納得してもらう。

「勉強」というよりも「遊び」に近い感覚で楽しそうに取り組んでいて、とても良い雰囲気だった。

福永

きみたちは今、いろいろ手を動かしながら試行錯誤を繰り返して考えていたよね。一人ひとりの頭がしっかりと動いていることが私にも分かったよ。間違えたときも『なんで違うんだろう?』ってしっかり考えていたでしょう。

福永

数学の問題って、今みたいに解くのが大事なんだよね。つまり、手を動かして、いろいろと試してみることが大切なんだよ。私が数学の問題を解いているときは、いまのきみたちと同じ感覚なんだよ。伝わるかな?



生徒たちは問題を見た瞬間に「正しいルート」を探そうとしてしまう。

もちろん、それがパッと思いつく問題であれば良い。

しかし、発想がそればかりになってしまっていると、正しいルートを知らない問題になった途端にその場に立ち尽くしてしまうことになる。

手も頭もストップしてしまう。

解法を覚えようとしていて、それだけに頼ろうとしているからだ。

それでは問題を解く力はなかなか育たない。

今回は、実際に具体的な物(ノートやペン)をいじらせたことによって、「試行錯誤」という取り組みが自然に行われたのだろう。

他の単元でも、生徒たちが試行錯誤を自然と行うようなきっかけづくり、仕組みを考えていきたい。

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