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よく噛んで食べなさい
小さい頃に「よく噛んで食べなさい。」と言われことが誰しも一度はあると思う。
生徒たちの勉強の仕方を見ていると、同じようなことを言いたくなる瞬間が多い。
学校のワークを進める子の様子を見ていると、内容を理解せずに答えを丸暗記しようとしている。
「噛まずに飲み込もう」とするのだ。
理解できないまま、無理矢理覚えようとすると覚えるべきことが増える。
たとえばmakeという単語がなぜ「メイク」と発音しているのかを「理解」していればlakeもtakeもmadeも無理矢理「覚える」必要は無い。
しっかりと咀嚼すれば、自然と飲み込めるのだ。
覚えようとする前に、まずは理解してほしい。
参考書を読もう。
学習マンガを読もう。
動画を見よう。
教科書を読もう。
全体像を掴もう。
具体的なイメージがわくようにしよう。
納得して説明できるようにしよう。
いろいろなことを覚えるのは、それからでも遅くない。
ところで、なぜこのような勉強法になってしまうのだろうか。
おそらく「とにかく終わらせることが目的になっている」のだと思う。
理解することが最優先なのではなく、そのページを終わらせたという事実をつくることが最優先になっていると思うのだ。
中学生は忙しい。
大量課題を出されることもある。
するとだんだんやり方が適当になり、「終わらせればOK」という考えになりやすい。
普段あまり勉強せずに、テスト前に急いでワークを終わらせるタイプの子はこういう感覚になりやすいのだろう。
しかしこういう勉強の仕方は長期的視野で見ると、本当に効率が悪い。
何より面白くない。
生徒たちにはしっかりと噛んで内容を咀嚼し、自然と頭に入る状態で「覚える」ということを目指してほしい。