保護者会の実施 & 忘年会で起きた事件

先日、新年度保護者会を実施しました。

当日はたくさんの保護者の皆様にお越しいただき、誠にありがとうございました。

新年度もお子様に楽しく通っていただきしっかりと学力を向上できるよう、そして保護者の皆様に安心して通わせられる塾でいられるよう、スタッフ一同全力で指導にあたります。

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さて、保護者会の後に塾のスタッフみんなでささやかながら忘年会を行った。

日頃から仲の良いスタッフたちだが、勤務曜日の都合上、一堂に会する機会はなかなか取れない。

合宿ぶりに集まり、楽しい時間を過ごした。

そして事件（？）は2次会のカラオケで起こった。

私は普段カラオケに行かないので、久しぶりのカラオケを楽しみにしていた。

部屋に入ってしばらくしてふと画面を見ると、「AI採点モード」の文字が見えた。

どうやらだれかが採点モードにしたらしい（あとから分かったが講師のＡ木夢佳先生だった）。

こんな些細(ささい)なことで、やんややんや言うような塾長ではない。

　「じゃあとりあえず福永先生から。」とパスを出され歌ってみる。





……あれ？全然声が出ないんだが。



それに音程も全然合わない……。





戸惑う私。

そして画面に大きく77点と写し出される。




……まぁまぁ、最初だし。

とりあえずウォーミングアップですわ。



……次の曲も80点ちょっとしか取れない。

そんな私を横目に「カラオケで満点を取った男」ことN田目が熱唱し、97点、95点、97点と高得点を連発する。

証拠写真(提供：N田目)

小さい頃から合唱をしているI濱先生もその豊かな声量と正確な音程を存分に披露し、高得点を叩き出す。

A木先生も合唱経験者だけあって、のびのびとした歌声で高得点。



一縷いちるの望み（？）は合唱未経験のM田先生。

頼むぞ、M田先生……普通に上手いやん。

私以外の全員が高得点を取り楽しそうに歌っている。

なにこれ。

スタッフたちがアドバイスをくれる。

「福永先生は、のどに力が入っていますね。あとは腹式呼吸ができていないと思います。」

「腹式呼吸って、どうやるの？」

「え……お腹に力を入れて、肺じゃなくてお腹に空気を入れるイメージですよ。」

「こう？」

「いや、肩が上がってます。それは胸式呼吸です。」

「……こういうこと？」

「ちがいます。それはただ鼻から吸ってるだけです。」

「こうか？」

「ちがいますよ。」

胸式呼吸を繰り返す私を見て、みんな爆笑している。

結局、私は最後まで腹式呼吸のなんたるかを理解できないままカラオケが終わったが、みんな終始楽しそうにしていたので、とても良い時間だったと思う。

私以外のみんなは腹式呼吸が当たり前のようにできているのだが、私は腹式呼吸がよく分からないまま生きてきた。

「どこで身につけたの？」と聞いても、「いや、小さい頃から自然にできました。」という答えが返ってくる。

そんなやりとりをしているうちに、ふと自分が生徒たちに指導するときのことを思った。



たとえば

「3/6を約分したら1/2になる」

「進む速さが速くなればかかる時間は短くなる」

といった多くの子にとっては当たり前に判断できることも、ある子にとってはもしかしたら当たり前ではないかもしれない。

長いあいだ小中学生を指導してきたことにより「これくらいはできて当たり前」のハードルは随分と低くなったが、そのような思い込みにとらわれず指導にあたることの大切さ、そしてそういう場面で優しく丁寧に指導にあたることの大切さを改めて心に留めようと思った。

というわけで、生徒の皆さんの中で腹式呼吸が教えられるという人は、私に教えてください。