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自分の出来・不出来の感覚を磨く
私は小問集合(計算問題)の特訓をしてもらう際
時間を計りながらひと通り解き終えたあとに問題文の左側に印をつけてもらいます。
・絶対に正解だと思う→◎
・たぶん正解だと思う→◯
・時間をかければ出来そう→△
・時間をかけても無理そう→×
勉強が苦手な子は、いろいろなことに対して「なんとなく」取り組んでいる場合が多いと実感しています。
だからこそ、「ちゃんと解けているかどうか」という感覚を鋭敏にすることが必要だと思うのです。
◯印の問題は、なぜ◎印ではないのか。
計算の中のどの段階に不安を感じるのか。
こういったことを言語化、細分化してもらいます。
「なんとなく不安」では、間違えたときも的確に反省できませんよね。
△印の問題は改めてじっくり解いてもらいます。
この○印と△印が、テスト中に時間をかけてじっくりと取り組むべき問題ということですね。
×印の問題は、だいたい問題文の意味が分かっていないパターンだと思います。
テストにおいては、こういう問題はとりあえず埋めるだけ埋めて、深追いしないほうがよい問題ですね。(もちろんテスト後に理解することが大切です。)
勉強が苦手な子の特徴の一つに
「自分のテストの出来・不出来を的確に把握するのが苦手」
ということがあります。
テスト終了後に「何点取れたと思う?」と聞くと「分かりません。」とか、的外れな点数を答えることが多い気がします。
逆に勉強が得意な子は、自分の手応えと実際の結果のギャップが小さいのです。
「自分の出来・不出来に関する感覚」が鋭ければ、「いま自分が何をすべきか」ということも見えやすくなります。
そんな鋭敏な感覚を育てたいのです。
日頃から「出来・不出来の自己判断の精度が低い」ということは「(自分の中で)確かな根拠を持って行っている作業が少ない」ということを示していると思います。
問題を解きながら「自己との対話」ができるようまずはそのきっかけや習慣づくりをしていきます。