勉強が得意な者は、皿洗いを後回しにしない。

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生徒たちの様子を見ていると、「あとで、まとめて」という意思決定をしやすい子と「いますぐ、こまめに」という意思決定をしやすい子に分かれる。

そして、勉強の得手・不得手も、何となくこの意思決定によって左右されているような気がする(あくまでも私の体感、観測範囲での話だが……)。

学習の記録の例

たとえば、塾生たちに日々の学習時間を記録してもらっている。

学習時間を「毎日」記録することによって、自分の学習習慣を日々振り返ることができる。

仮にまったく勉強しなかった日があれば、「今日はまったく勉強しなかったなぁ。」と「その日のうちに」認識できる。

そうすることで、「明日は少し勉強しようかな。」「明日は自習に行こうかな。」というように、次の日の行動が変化する。

だからこそ、「毎日」記録するように伝えている(いわゆるレコーディングですね)。


しかし、そういう話を何度かしていても、学習時間の記録を一気にまとめて書く子が一定数いる。

そして

福永

○曜日に回収しますよ。

と事前にアナウンスしていても、いざ回収するタイミングになって

生徒

あっ、先生、まだ書いていません!

となってしまう。


さらに、

福永

分かりました。書けたら提出してね。

と言うと、

生徒

分かりました!

と返事をするのだが、その後の行動を観察していると、すぐにその場で書かずに別の行動を取り始めてしまう。

物事を後まわしにするクセがついてしまっているのだ。

そして、それは勉強があまり得意ではない生徒たちにより多く見られる。


今すぐ、こまめに

勉強には、

・問題を解いた後に丸つけをする
・分からないものが出てきたら調べる
・理解できないものがあったら質問する
・授業中に大切だと思ったことはメモを取る
・教わったことの振り返り(復習)を行う

など、

「いますぐ、こまめに」やったほうが良いことが数多くある。

もし、こういうことを後まわしにするクセがついていたら……。

そして、後まわしにすることで結果的に終わらなかったり、やること自体を忘れてしまってなおざりになってしまったりしたら……。

勉強面や成績に大きく関わってくるだろう。


私はよく生徒たちに「お皿洗い」の話をする。

福永

ご飯を食べ終わりました。食器を洗いましょう。きみたちは、いつ洗いますか?もし面倒だと思って、食器を洗わずに放置していたらどうなりますか?・・・汚れがこびりついて、汚れを落とすのが大変だよね。

福永

逆に食べた直後にすぐ洗えば、いちばんラクに洗えるよね。物事は、いますぐこまめにやったほうがラクなんだよ・・・。

という話だ。この話を聞いて、だいたいの生徒たちは「頭では」理解できるのだけれど、「心で」理解して、実際に行動に移す、というところまではなかなかハードルが高いようだ。


偉そうに言っているが、私も「後まわし」の悪癖とは随分と長い付き合いだ(苦笑)。

もちろん、色々な経験を経て、後まわししてもどうにかなるものと、絶対に後まわしにしてはいけないものの区別はついているが、それでもなかなか行動に移すのに時間がかかってしまうことがある。

ともすると快・不快の行動原理で動いてしまう小中学生にとって、「いますぐ、こまめに」というのはなかなか難しいことなのかもしれない。

どうすれば習慣を変えられるのか。

今後も色々と工夫を考えてみたいテーマである。

この記事を書いた人

塾長
ふくなが

進学塾unitの塾長。数学・英語・理科担当。生徒と保護者、スタッフの笑顔を見るために日々邁進中。基本的にいつも機嫌が良く、無駄に元気。

趣味:将棋(将棋ウォーズ1級)、コーヒーを飲みながらカフェで数学、ダイエット 特技:リバウンド

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