2026年度入試を振り返って

2026年度入試が終わり、すべての受験生の入試結果が出た。入試結果は以下の通りである。

2026年度入試
生徒17名の進学先

公立高校

【県立 学校選択問題採用校】
川越女子 1名
川越南 2名

所沢北(普通科) 3名
和光国際(普通科) 1名

【県立・市立 学力検査問題採用校】
坂戸 4名

 

私立高校

狭山ヶ丘 1名
城西大学付属川越 1名
城北埼玉 1名
大東文化第一 1名

武蔵越生 1名
山村学園 1名

(五十音順)

公立高校

【県立 学校選択問題採用校】
川越女子 1名
川越南 2名

所沢北(普通科) 3名
和光国際(普通科) 1名

【県立・市立 学力検査問題採用校】
坂戸 4名

 

私立高校

狭山ヶ丘 1名
城西大学付属川越 1名
城北埼玉 1名
大東文化第一 1名

武蔵越生 1名
山村学園 1名

(五十音順)

受験を終えた生徒たちが、そして私たちが前進していくためにこの1年を振り返りたい。

受験生活のはじまり

2025年3月7日。

進学塾unitの教室は、生徒たちの笑顔と楽しそうな声、そしてたこ焼きのいい匂いで満ちていた。

毎年恒例となった受験決起会。

受験生としてともに頑張る仲間たちとの親睦を深めるため、決起会の後半には「たこパ」を行った。

このときの写真を見ると、この一年間ほぼ毎日顔を合わせてきた7期生の見慣れた笑顔が並んでいる。

けれど、たった一年前の写真なのに、どこか幼く見える。

もちろん身体的な成長もあるだろう。

しかし、受験生として過ごしたこの一年で、彼らは精神的にも大きく成長したのだと思う。

unit7期生

7期生は15名で受験生活をスタートした。

授業中も休み時間も明るい雰囲気で、男女のコミュニケーションも比較的多いクラスだった。




勉強にも部活動にもアグレッシブな子。

もの静かだが、真面目にコツコツ努力できる子。

少し大人びていて気遣いができる子。

まだ受験生としての自覚がそれほど強くない子。

私と同じようなお調子者。

いろいろな子がいたが、不思議と一体感のある学年だった。

きみたちはどう受けるか

この時期の彼らにとって、これから待ち受ける苦労や不安は、なんとなく想像できていたはずだ。

「勉強ばかりの毎日をやっていけるのだろうか」
「成績がちゃんと上がるのだろうか」
「志望校に合格できるのだろうか」

そんな彼らに、私は「きみたちはどう受けるか」という話をした。

「過程が大事であること」
「自分の弱さと向き合うこと」
「受験は団体戦であること」

そうした私の高校受験観を伝えた。

もちろん受験生活は大変で、できるなら避けて通りたいこともいくらでもある。

しかし、そんな中でも、自分次第で楽しさや喜び、充実感を生み出すことはできる。

真剣に勉強しつつも、明るく、楽しく。

そんな一年にしていこうと伝えた。

夏の成長

1学期の彼らは、部活との両立をしながら、忙しい日々を本当によく頑張っていた。

彼らの大きな変化を感じたのは、やはり夏期講習、そして夏期合宿だった。

合宿では、「テストで負けたくない」と、朝5時くらいから宿泊部屋で勉強する子たちもいた。

「先生たちに質問することが大事だと気づいた」と言って、合宿から帰ったあと、毎日質問に来る子たちもたくさんいた。

仲間との距離もぐっと近づき、休み時間に友達と話す姿を見せるようになった子もいた。

距離が縮まる秋

2学期に入ると、ほとんどの生徒が夕方4時半頃に塾に来て6時半前まで勉強し、晩ご飯を食べたあと、夜7時から10時過ぎまで再び勉強するという生活リズムになった。

同時に、授業後は私や生田目だけでなく、その日にいる講師全員が、常に誰かしらの質問対応をしている状態になった。

夜10時を過ぎると、私が「よし、早く帰ろう」と生徒たちの帰宅を促す。

受験生活において、十分な睡眠は欠かせない。

少しでも早く帰って、しっかり寝て、次の日に備えてもらいたいからだ。

しかし、中3生はなかなか帰らない。

それどころか、私がいつ本気で追い出しにかかるかをニヤニヤしながら見ている。

最後は私が「早く帰れ~!」と半ば強制的に帰らせる。

こうして文字にすると、ただじゃれ合っているだけのようにも見えるかもしれない。

けれど、ある生徒が「あの時間が楽しかったし、福永先生との距離が縮まった気がする」と言っていた。

毎日勉強する彼らにとって、塾は居心地の良い空間になっていたのだろう。

進路の選択と決意

毎年のことながら、2学期の時間の流れはすさまじい。

地球の自転の速度が3倍くらいになっているのではないかと思うほどだ。

この時期は、進路相談で生徒たちとよく話した。

中には、安きに流れず、高い目標に挑戦することを決意した生徒も何人かいた。

高い目標を目指すということは、それに向けてより一層の努力を受け入れることでもある。

彼らはそのことを理解したうえで、少しでも自分が納得できるように、後悔が少なくなるようにという思いで志望校を決めていった。

そんな決断をした生徒たちの思い、そしてそれを支えてくださった保護者の方々の思いを考えると、私たちもより一層しっかり支えなければならないと感じた。

自分の弱さと向き合う

基本的には頑張って勉強していた彼らだが、中にはベストを尽くしきれないでいる子もいた。

それは勉強の仕方であったり、塾に来て勉強する時間であったり、小テストへの取り組み方であったりした。

少し厳しい言い方かもしれないが、こちらから見ると、手を抜いているように見える子もいた。

そういうときは一人ずつ呼んで、個々に話をした。

私は、「結果が良ければそれでよい」とは思っていない。

最終的に合格するにしても、どのような過程を経て合格するかが大事だと思っている。

生徒たちがどのように時間を積み重ね、どのように成長し、自分の弱さとどう向き合ったかが大事なのだ。

だから、ときには心を鬼にして厳しい言葉をかけることもあった。

正直、厳しいことを言わずに済むならそのほうが楽かもしれない。

それでも、彼らの成長や、本当の意味での受験の成功を考えると、見過ごすことはできなかった。

ある子は受験体験記に、「勉強したくない日もあったけど、福永先生が塾で怒っている姿を想像して、早く塾に行かなきゃと思った」と書いていた。

ずいぶんな言われようだが、そう思うほどこちらの言葉が届いていたのなら、それも一つの役割だったのかもしれない。

それで彼らが「頑張らなきゃ」と思えるのならば、これもまた私たちの役割の一つだと思っている。

私の反省

冬になると、授業以外の時間に彼らとマンツーマンで勉強する機会も増えた。

これは私の大きな反省点だが、春から秋にかけては気づけなかった生徒の弱点が、冬になって見つかることが何度かあった。

たとえば、勉強の仕方が丁寧すぎて、時間効率を意識させきれていなかった子。

本人は分かったつもりになっていたが、実はきちんと理解できていなかった子。

冬から修正を進めたことで受験本番には間に合ったが、もっと早く気づき、修正できたのではないかと強く後悔している。

個々への対応は比較的多いほうだとは思うが、それでもまだまだ不十分だ。

今後は今まで以上に仕組みづくりを進め、一人ひとりへのフォローをさらに強化していきたい。

大切な時間

3学期に入り、彼らの受験勉強はさらに加速した。

冬期講習明けの公立入試プレテストでは、本番さながらの緊張感の中で一日テストを受け、入試本番に向けてやるべきことを確認した。

これまでの勉強の課題が結果に表れ、落ち込んでいる生徒もいた。

しかし、「まだ1ヵ月半ある。やれることはたくさんある。落ち込んでいる暇なんてない。やるしかないぞ。一緒に頑張ろう。」と背中を押した。

この時期は、私立高校に合格した生徒たちも変わらず毎日勉強しに来て、中学内容の復習や高校の予習に励んでいた。

unitの中では当たり前になっていることだが、改めて振り返ると、本当によく頑張っていたと思う。

やがて中3生から「日曜日も塾を開けてほしい」と言われるようになり、日曜も開室して質問対応や補習をした。

そうした時間も含めて、この時期のunitには受験生たちの熱があった。

入試前最後の授業

入試の2日前、最後の理科の授業を終えた。

授業後、何人かの生徒が涙を流していた。

もちろん受験への不安もあったのだろう。

しかし、「受験が終わっちゃう。塾の授業が終わっちゃう」と言って泣いていた。

1年間、いつもの席でみんなと受けた授業。

いつも真剣に取り組み、ときにみんなで大笑いした授業。

それが最後になることへの喪失感だったのかもしれない。

その様子を見て、別の生徒がそっと寄り添い、励ましていた。

彼らの人間性の素晴らしさと、一つの物事に対してここまで真剣になれることの尊さを感じた。

塾の授業が彼らにとって大切な時間になっていたことを知り、本当にありがたく思った。

同時に、その思いにふさわしい授業を一年間通してできていただろうかと、自分に問い直した。

そして今後も、手を抜かず、より良い授業をしていかなければならないと改めて思った。

入試本番

入試当日。

駅で生徒たちを見送った。

例年と比べて、この時期の早朝にしてはそれほど寒さが厳しくなかった。

みな少し緊張はしていたものの、落ち着いた表情をしていて、こちらもほっとした。

そして試験が終わり、入試問題に目を通し、夜は自己採点会で彼らの頑張りをねぎらった。

入試が終わった次の日の朝。

目が覚めて真っ先に頭に浮かんだのは、「もう試験が終わったのか……」ということだった。

自分が試験を受けたわけでもないのに、なぜかとてもほっとした。

数か月のあいだ、無意識のうちに張りつめていた神経を、今日くらいは少し緩めてもいいだろうかと思い、私は再び眠りについた。

合格発表の日

発表当日。

朝から塾で合否の電話連絡を待った。

「おはよう!どうだった?」
「おかげさまで○○高校、合格しました!」
「おめでとう!本当に良かったなあ……。一年間よく頑張ったなあ。」

電話の向こうで涙声になっている子も何人かいた。

しかし、受験には光と影がある。

残念ながら不合格になった子たちもいた。

彼らとは塾でゆっくり話をした。

入試当日のこと。

結果を見たときのこと。

この数か月の勉強のこと。

そして、これからのこと。

一生懸命頑張った分、悔しさやショックも大きかったはずだ。

私と話をしたからといって、すぐに気持ちを切り替えられるわけではないだろう。

それでも、前を向いて進んでいかなければならない。

その悔しさを、これからの頑張りにつなげていってほしい。

そうした経験が、自分を大きく成長させてくれるのだと思う。

彼らが少しでも前を向けるように、私は毎年、不合格になった生徒と話をしている。

7期生の力

こうして一年間を振り返ると、彼らにも私たちにも、さまざまな苦労や大変さがあったのだと改めて実感する。

きっと私たちの見えないところで、生徒たちは悩み、苦しみ、葛藤していたのだと思う。

それでも、そんな気持ちを吹き飛ばして、「頑張ろう」と奮い立たせるような雰囲気が7期生の中にはあった。

そして、しんどいときには互いに助け合い、励まし合うことができる生徒たちだった。

ある生徒が受験体験記にこう書いていた。

「つらいことも多かったけれど、中3のはじめに戻れたらいいのにと思ってしまいます。」

勉強ばかりしていた一年を、そんなふうに思えるなんて。

私にとっても、彼らとの毎日はとても楽しく、大切な時間だったと心から思う。

生徒たちへ

 中学校卒業、そして高校進学おめでとう。中には、進学先が第一志望ではなかった人もいると思います。でも私は、きみたちがこの一年、本当によく頑張ってきたことを知っています。
 一年前より、小テストへの向き合い方や勉強の仕方が良くなったことも知っています。苦手な教科から逃げずに頑張ってきたことも知っています。
 進学する高校で、自分のやりたいことや頑張りたいことを見つけて、精一杯取り組んでください。そして卒業するときに、「この学校で過ごせて良かった」と思える高校生活にしてほしいと思います。そう思える友達ができ、そう思える先生に出会い、充実した時間を過ごせることを願っています。いつでも応援しています。
 たくさん勉強して、たくさん笑って、本当によく頑張った一年だったね。この経験を糧にして、高校でもたくさん学び、たくさん笑って、充実した高校生活を送ってください。

保護者の方々へ

 この度は、お子様のご卒業、そして高校進学、誠におめでとうございます。保護者の皆様が温かく見守り、日々支えてくださったからこそ、生徒たちはここまで頑張ることができたのだと思います。
 一年を通して、お子様の素晴らしいところや成長に触れることができ、私たちもとても嬉しく思っております。高校受験という大切な時期に、進学塾unitをお選びいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

塾長
ふくなが

進学塾unitの塾長。数学・英語・理科担当。生徒と保護者、スタッフの笑顔を見るために日々邁進中。基本的にいつも機嫌が良く、無駄に元気。

趣味:将棋(将棋ウォーズ2段)、コーヒーを飲みながらカフェで数学、ダイエット 特技:リバウンド

進学塾unitの塾長。数学・英語・理科担当。生徒と保護者、スタッフの笑顔を見るために日々邁進中。基本的にいつも機嫌が良く、無駄に元気。

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Twitterはこちら R_makes_rb

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