生徒たちに教わる

授業をしているときに、たとえばある問題に対してその考え方、解き方を説明する。それでだいたいの子は理解、納得してくれることが多いが、中にはその説明だと???となる子もいる。まず、生徒がそういう状態になっていることに即座に気づくこと。そして気づいたときにその場で対処することが大切だ。

こういう場面で、先ほどの説明とは別の考え方、解き方、視点、感覚をすぐに引っ張ってこられるかどうかが、指導者の腕の見せどころの一つだと思う。もう一度ゆっくりと説明する、同じ説明をもう少し噛み砕いて説明する、説明の中に出てくる言葉の意味が理解できているか確認する、前提となる知識や感覚を確認するといったことも大事だが、それだけではなく「違ったアプローチ」の説明ができると良いと思う。そういう説明は、授業を受けている全ての生徒にとって有益な情報になるからだ。

なぜこういう引きだしを持っているのかというと、「今まで教えてきた生徒たちに教えてもらったから」に他ならない。目の前の生徒が理解できないでいる。そこで一生懸命、その子が理解できる表現、比喩、類例を考える。そして「あ~、そういうことか!」となった経験が先ほどの「違ったアプローチ」に昇華される。今まで教えてきた生徒たちとの時間、やりとりが無ければ、その引きだしは存在しない。だからこそ「生徒たちに教えてもらった」と考えている。

生徒たちに「質問しよう!」と常々言っているが、それは彼らが成長するためであるのと同時に、私たち教える側の人間が成長する機会でもあるからだ。そういう意味でも、生徒たちにはどんどん質問に来てもらいたい。

かずや

たくさん質問してね(^^)/

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