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塾名の由来(3)

また、前職では個別指導塾のときとは比べものにならないくらい、生徒や保護者の方々とのやりとり、繋がりが強くなった。塾の先生の仕事は、勉強を教え、生徒の学力を高め、生徒を合格へと導くことだ。しかし、そのことを突き詰めていくうちに自然と生徒たちの内面や保護者の方々の思いに触れ、勉強だけでなくトータルで濃い付き合いをしていくようになった。生徒たちが悩んでいること、保護者の方々が不安に思っていること、そういったことまで含めてサポートできないだろうか。塾講師として生徒たちの普段の姿をある程度見ているからこそ、身近にいる他人だからこそできることがあるのではないか。塾という場所を「ただ勉強を教える場所」ではない、それ以上の価値を秘めた場所にできるのではないか。そんなことを思うようになった。

こうやって文章にしてみると堅苦しい感じだが、要は「生徒や保護者の方々に笑顔になってもらいたい」という気持ちが根底にあるからこそ起きた流れだと思う。目の前で悩んでいる生徒がいれば、話を聴いたり意見を求められれば自分なりに一生懸命答えたりしたい。保護者の方々が悩んでいれば、お話を伺って少しだけでもラクな気持ちになってもらいたい。生徒たちの学力を高めるように指導したり、テストの点数を上げる手伝いをしたり、合格できるように導いたりするのも、要するに生徒たちに笑顔になってもらいたいのだ。

ほんの数年前まで、自分がなぜ塾講師という仕事をしているのか、その深いところまでは理解できていなかった。私は昔から(中学生くらいのときから)身近な人たちを笑顔にすることに喜びを感じる人間なのだが、要は塾講師という役割を通じて人を笑顔にしたいのだということを前職のときに悟ることができた。そういう確信が得られたのは、前職の生徒や保護者の方々に育ててもらったからと思っている。本当に感謝してもしきれない。

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