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生田目の国語教育随想 第13回 ~Take Me Out to the Ball Game~

国語教育随想

(unit通信6月号バックナンバー)

先日の休みに、久しぶりに西武ドーム(現在の正式名称はベルーナドーム)に足を運んだ。

與座投手が6回完全、7回にヒットは打たれたものの後続をダブルプレーで打ち取り、8回9回も平良・増田によるパーフェクトピッチングで打者27人の準完全試合達成。

非常に貴重な試合を目の前にし、快哉を叫ぶほどの興奮を覚えた。

選手の好みとしては若林楽人選手のような快足を飛ばす韋駄天がストライクゾーンど真ん中であり、打での活躍はなかったものの守備ではつらつとしたプレーが見られ、非常に満足度が高かった。

かつては片岡選手の大ファンで、ユニホームに刺繍まで入れていた

毎年数試合は必ず現地観戦していたのだが、コロナ禍もあって足が遠のき、ただファンクラブ会費をお布施するだけとなっていた。

この試合も観戦予定はなかったのだが、友人が観戦できなくなったことで急遽ピンチヒッターとなったわけだ。


さて、私の個人的嗜好について長々と書いたが、生徒の中には何を言っているかちんぷんかんぷんだという人も多いのではなかろうか。

だとすればいささか問題である。

なぜなら入試ではスポーツの知識も必要な場面が往々にしてあるからである。

以前、北辰テストにおいて野球を題材とした小説が出題され、その中で女の子を中心として正答率が異様に低い問題があった。

〇回表・〇回裏の意味が分かっていないと解きにくい問題だったのである。

不正解者はみなそろってその意味が分かっていなかった。


入試で採用される小説は少年少女の成長を描いたものが多いため、運動部やクラブチームなどでの活動を中心とした小説も多く出題される。

最近はマイナースポーツを題材とした小説を見かけることも増えている気がするが、「水曜日のダウンタウン」で『どんなマイナースポーツも1度は漫画化されてる説』が提唱されていた。

入試小説にも多様性の波が押し寄せているのかもしれない。


と、まあこんな風に書くと野球を題材とした小説が出題されなければ問題ないと安易に考える者が出てきそうだがそうではない。

初めの段落で私が(半ば強引に)用いている比喩表現がある。

「ストライクゾーンど真ん中」と「ピンチヒッター」だ。

野球は今や国民的スポーツであり、野球用語を用いた比喩表現は日常でも数多く使われる。

今日の営業も空振りだったな

君の発言はいつも直球だね

など、、、

野球の知識は野球以外のシーンでも求められるのだ。

そしてそれは他のスポーツでもいえる。

・レッドカード(サッカー)
・がっぷり四つ(相撲)
・ノックアウト(ボクシング)
・ウルトラC(体操)など

スポーツ用語を用いた比喩表現には枚挙にいとまがない。

しかも、それらは隠喩として用いられるケースが多いように思われる。


西武ドームは近年、球場一帯のボールパーク化を推し進め、野球ファンでなくとも楽しめるような環境が整備された。

これは他の球団でも見られる動きである(入浴しながら生観戦できる、観覧車が隣接しているなど)。

しかし、そうまでしなければならないまでに、近年の若者の野球離れは深刻であり、プロ野球でも新規野球ファンの獲得は最重要課題となっている。

そして私は教育の現場である塾でも、子供たちの野球離れ、スポーツ離れを節々に感じる。

運動部に入っているのに自分がやっているスポーツにおける好きなチームや選手がいないという生徒が多いのだ。

仮に好きな選手の名前を出していても、ただ名前を知っているからという理由であることは少なくない。

試合のチェックなどもちろんしていない。


入試に出るからという理由でスポーツ知識の重要性を説いたが、そうでなくともスポーツで熱くなれるというのは素晴らしいことだと思う。

勝ち負けに一喜一憂し、様々な感情があふれてくることはスポーツの魅力の一つだ。

また、そこで得られる感情は日常では味わいにくいものであるように思う(「sport」の語源は「日々の生活から離れること」を意味するラテン語の「deportare」である)。

生徒諸君にはぜひ、まずは西武ライオンズのファンクラブに入会好きなチーム・選手を見つけてほしい。

そしてスポーツで熱くなってほしい。

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